直住月宮
2021.09.13 眞田正適の心書

住職の心書69.直住月宮

密教の考え方に「直住月宮」といった言葉があります。

月(仏性)がありその間に雲(煩悩)があれば人は雲が邪魔になって月が見えないと言って、雲を取り払うことばかりに躍起となってしまう。
するとそればっかりに囚われて月の存在(目的)を忘れてしまう。

「直住月宮」は月(仏性)を遮る雲(煩悩)を取り払うことばかりに躍起となるのではなく、先に月(仏性)に座ってしまう。
自身が月に座れば雲は全く気にはならない。

「立場を変える」

立場を誤ったら雲(煩悩)にふり回され、肝心な月(仏性)を忘れてしまう。
目的から逆算して考えていくということが密教的 目的実現の考え方であります。

知心寺住職 正適