眞田正適の心書

住職の心書157.安定

「いくら他者から称賛されても自身の心の安定を得ていないのであればその称賛は空しい。 
いくら他者から非難され、彼自身の心の安定を得ているならばその非難は空しい。」(長老偈)

私たちは自らの心の安定よりも、周りからの称賛や非難ばかりを気にしております。
自分の意見ではなく多数派の意見に従おうとするから、無理が生じていくのです。
せっかく自分の人生を生きていくのに自分自身の意思を押し殺して世間体ばかりを気にしていては誰の人生を生きているのか分かりません。
世間体ばかり気にしていては勿体無い。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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