人間性
雑草
3月定例講・特別講を開催しました
「物に定まれる性なし。人なんぞ常に悪ならん」(秘蔵宝論)訳)どんな物も変えられないということはなく、どんな人も悪いままということもありません。
「信心とは、決定堅固にして、退失なからんと欲うがための故に、この心を発す」 (三昧邪戒序)訳)信心とは、固く信じて疑わないこと。そして、後戻りはしないと決意をすることで生まれる心である。
「辞達して理挙らんことを要す。故に冗長を取ること無し。」(文鏡秘府論)訳)言葉の基本は思いを伝えることであります。まわりくどく、何を伝えたいのか分からない文章は良くない。
秘密の教えと書いて「密教」と言います。何故秘密にするのか?秘密の教えといっても、なにも隠している教えということではありません。
実際に悪いことをしてる人でも幸せそうに暮らしている人はたくさんいます。「悪い果実、未だ熟せざる間はあしきをなせる人も幸福を見ることあるべし。されど、悪い果実、熟するにいたらば、その人に不幸逢わん。」(
「遙かなるを渉るには邇きよりす。」(五部陀羅尼問答偈讚宗秘論)訳)遠い所へ行くためには、まずは近いところから行かなければならない。
「如来は実は平等にして、悲心普からずということなし」(五部陀羅尼問答偈讃宗秘論)訳)仏様は教えは分けて隔てなく平等であり、慈悲の心は全てに行き渡っている。
「何故、無謀にも高い壁に挑戦しようとするのか?」疑問に思い、思い切って質問した。「確かに壁は高いが壁を登り切った時、次はその壁が自分を守ってくれる壁となるから。」