人間性
雑草
3月定例講・特別講を開催しました
「現実を正しく認識すれば苦しむことはない。」とお釈迦様は説いております。人はすぐに妄想をして、勝手な意味や物語を作り出します。
仏教の基本的な教えに「諸行無常」があります。この現実存在は全て常に変化するものであり、一瞬とたりともあり続けることがありません。
塾に通う子ども達に何の為に勉強しているの?と質問すると夢を語ってくれるのかと思っていたら「良い大学に行って、良い会社に入って、良い生活をしたいから」を聞いて少し寂しい気持ちになった。
「覆えばすなわち長劫に偽獄に沈み、発陳すれば仏の真容を見る。」(金勝王経秘密伽陀)訳)過ちは隠せば隠すほど、長く苦しむことになります。心をさらけ出せば、仏の姿を見ることができる。
月や太陽は雲がかって実際に見えなくても減る事なくあり続けます。「一心の虚空はもとよりこのかた常住にして不損不減なり」(吽字義)
「自宝を知らず、狂迷を覚と謂えり」(秘蔵宝鑰)訳)自分が宝をもっていることを知らず、他人の意見や考え方を信じ、目先のことばかりに心奪われてそれを真理だ正解だと勘違いしてしまっている
「新しい乳が容易に固まらないように、悪い行いもすぐにはその報いを示さないが、灰に覆われた火のように、隠れて燃えつつ、その人に従う。」
「一切の形成されたものは苦しみであると明らかな知慧をもって観るときに、ひとは苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。」(法句経)