人間性
雑草
3月定例講・特別講を開催しました
「文は執見に随って隠れ、義は機根を逐って現はるのみ。」(弁顕密二教論)訳)文書は読む人の偏見によって真意が隠れてしまいます。本当の意味は読み手の技量に応じて現れてくるのです。
「昇墜は他の意に非ず衰栄は我が是非なり」(十住心論)訳)地位や名誉を得るのも失うのも 他の者のせいではない。栄えるのも 衰えるのも全て自分の行いによる結果であります。
「コロコロ」と心変わりするからと「ココロ」と言うといった話を聞いたことがあります。字で書いても「心」は点があちこちに散らばっていてまとまりがありません。
「煩悩即菩提」は本気で悩み、本気で苦しんだ人が「こんな自分が嫌だ!」「こんな人生嫌だ!」と自ら変化していこうとする気持ちをエネルギーに、良い方向に変えることができると言うことを表した言葉だとも言えます
4/9(土)に4月の定例講・特別講を開催いたしました。
仏教には「煩悩即菩提」という言葉があります。煩悩と菩提とは別のものではなく、一体であり、煩悩はそのまま悟りの縁であるといった意味。
昔、ひどい目にあわされた人に対して復讐をしたいといった投稿を目にした。辛い経験があるから自分がされたと同じようにその人にひどい目に合わせてやりたいといった気持ちもよくわかります。
「物に定まれる性なし。人なんぞ常に悪ならん。」(秘蔵宝鑰)訳)物には定まった性質はありません。ですから人も同様に常に悪人であるはずがありません。