人間性
雑草
3月定例講・特別講を開催しました
「阿波の大滝岳に登りよじ、土佐の室戸岬に勤念す。谷響きを惜しまず、明星来影す」(三教指帰)訳)阿波の国の大滝岳によじ登り、土佐の室戸岬で一心不乱に真言を唱えていると谷はこだまを返し、明星(虚空蔵菩薩の
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」といったことわざがあります。自身が怖いと思っていると、何でもないものまで恐ろしく見え、実際に正体がわかると怖かったものも何でもなくなるという意味であります。
実際私が病気で寝込んだ時、世間は何事もなかったかのように回っていた事を実感した。
「有無に滞らざるを以ての故に、心に罣礙無く、所為の妙業、意に随って能く成ず。」(十住心論)訳)有るとか無いといった分別を超えることができれば心が自由になり、あらゆることが意のままなっていく。
今、アイデアが何かないかと考えてもありきたりのことしか出てこなくて困っております。「困」という字は、「木が四角い枠の中にありいつか成長は止まる」という様子を表すことに由来します。
「人々は自分の利益のために交わりを結ぶ。されど自分の利益のみを知る人は汚い。」(スッタニパータ)お釈迦様は、「人間同士は何かしらの目的があって付き合うもの」だと言っておられます。
こうなりたい、自分を変えたいという気持ちは誰にでもあります。変わるために本屋に行けば沢山の自己啓発本があり、わざわざ行かなくても動画やインターネットで学ぶこともできます。
お坊さんが道を歩いていると一人の男が話しかけてきました。「私は悪い盗人です。どうかあなたの祈りで私の悪い心を改めて善人にしてください。」と懇願しました。それからしばらく月日が経つと盗人は段々と怒りをあ