眞田正適の心書

住職の心書347.表裏一体

「高原の陸地には蓮華を生せず、卑湿の淤泥に乃ち此の華を生ず」(維摩経)

訳)高地の清潔な陸地には蓮華は咲くことができません。蓮華が咲くことができるのは、低地で湿気が多い汚い泥の土地から咲く
 
「泥を肥料と転じて美しい花を咲かせる。」
 
悲しみや苦しみがきっかけで今までの幸せに気付きます。
泥のないところに教えの光は必要ないから光と闇、泥と教えは表裏一体であります。

教えに触れれば自身の悪い部分が見え、悪い部分を見つめてみると闇の中に隠された本来の良さが見えてくる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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