眞田正適の心書

住職の心書499.星

ふと見上げると空に綺麗な星。
人は、亡くなった人のことを「星になる」と言います。
どんなに高い所に登って手を伸ばしても届くことのない遠い場所に行ってしまった事を例えた表現だと理解しております。
しかし「星になる」という表現はそれだけではないかと思います。

「星の場所は変わらない」

たとえ周期で配置を変えても、夜が訪れ、季節が一巡りすると、変わらずそこに光ってくれている星。

残念なことに亡くなってしまって、もう実際には会えなくなってしまったとしても ふとした時に思い出す存在こそが星になったというまた別の意味だと綺麗な星を見て思う。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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